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店舗情報

女性用風俗・性感マッサージ業界の最高峰に君臨するメンズセラピスト界の王者【萬天堂】

当店は誰もが振り返るような高身長、細マッチョ、爽やか系、ワイルド系など様々なジャンルのハイスペックなイケメンたちからメンズセラピスト界を代表する熟練の施術マスターたちが集う超話題の人気店にもかかわらず、オープン以来、お客様のことを最優先に考え、ユーザーフレンドリーな料金システムにて今日までハイレベルな施術を提供させていただいてまいりました(^_-)-☆
店舗名
大阪萬天堂
ジャンル
性感マッサージ
エリア
関西・大阪
営業時間
24(電話受付10:00~22:00)
定休日
無し
TEL
070-4096-4649
店舗HP
https://mantendo-tokyo.com/osaka/

写メ日記

大阪萬天堂

すなお すなお (すなお)

写メ日記

13件中 1-10件目表示

  • すなお

    こんばんは、すなおです。

    12月ですね。師走です。慌ただしくすぎる毎日を「坊主が走る」と形容した先人には、いくら敬意を払っても払いきれません。

     

    さて、2021年も残すところ数日でございます。

    私がセラピストになったのは2021年の1月のことですので、間もなく丸一年が経過しようとしております。

    最初はゆっくりとしたスタートでしたが、大阪萬天堂が40と一緒になったあたりから徐々にお客様が増え始め、

    6月頃からは順調にセラピスト活動に勤しむ毎日でございます。

    最近では、幸いなことに満了の割合がそれなりに多くなり、

    本業が忙しくなっていることも相俟って、嬉しい悲鳴でムンク状態でございます。

    ありがたいことです。

     

    日記はあまり書きませんが、Twitterの方はよく更新しております。

    おかげさまで、それなりに順調でございます。

    本当は今年中に1000フォロワーを目指していたのですが、

    そこまでは上手く行きませんでした。

    コツコツと、徐々に伸ばしていければいいかなと思っております。

     

    変な依頼も、たくさんいただきました。

    桃オナニーは有名ですが、「縛ってください」は序の口で、

    「物扱いしてください」「首輪をつけるので強引に引っ張ってください」「屈辱を与えてください」などなど。

    リクエストは、全部応えさせていただいております。ノリノリで。

     

    セラピスト生活は、とても楽しく過ごさせていただいております。

    新規のお客様も良い方が多いと思いますが、やはりリピートの方には格別贔屓していただいてると思います。

    本当にありがたい。

    ちなみに、すなおのリピーターには「すな推し」という名称を勝手に与えています。

    たまーに使っている人います。

    ペンラは緑です。

    使ってください。

     

    さて。

    今年もまだ数日ありますし、予約も入っておりますが、

    ひとまずこの場を借りて暮れの挨拶でも。

     

    今年も一年お世話になりました。

    来年もよろしくおねがいします。

     

    すなお。

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  • すなお

    「水と油」という言葉がある。

    goo国語辞典によれば、「水と油が互いに溶け合わないように、性質が合わず、しっくり調和しないこと。油と水。油に水。」とのことだ。

     

    一方で、我々は水商売をしている。

    女風とオイル…それは水商売と油(オイル)なのに、上記の言葉とは真逆の、まさに調和of調和なのである。

     

    しかし女風セラピストたるもの、油は塗っても、油を売ってはいけない。

    施術時間中は真面目に取り組まなければ、こってり油をしぼられてしまう。

    もちろん、施術中はあらゆるトラブルに対応しなければならない。油断大敵、だ。

     

    Twitterが炎上したら、変な言い訳はしないほうがいい。

    まさしく、火に油を注ぐことになる。

    女風セラピストはまさしく、お客様との潤滑油のような存在にならなければならない。

     

    何をいっているかわからないと思うが、私もわからない。

    ただ一つ言えることは、

    すなお、オイルマッサージを習得しました・・・!!

     

     

    今度から、油を舐める妖怪になります。

     

     

    (鳥山石燕は素晴らしい…)

     

     

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  • すなお

    僕はすなお。 女風セラピストをしているが、これは副業で本業は別にある。

    副業といえば、大学生のときにちょっとしたお小遣い稼ぎをしようと画策しようとしたことがあった。 あれはそう、ちょうど今くらいの季節。 夏の暑さが一息ついて、秋の涼しさに慣れ始めた頃だった―――。

    —————————

    ―――その日も僕は背中を丸め、かばんを読みもしない本でパンパンに膨らませながら、 大学構内を下を向きながら歩いていた。

    夏休みが明けてしばらく経ち、浮足立った日々が日常へと戻りつつある。 授業を受ける学生の数は早くも減少傾向。 なのに昼休みの食堂なんかは相変わらず混雑していて、どこにこんな人がいたのかと毎回呆れる。

    押し寄せてくる日常は、退屈と同義だ。 毎日大学まで行き、授業を受けて、帰宅する。 金・土・日はバイトをして、そのお金は気づいたら無くなっている。 毎年夏休みのはじめには新しい刺激を求めて何かを始めようと思うけど、 その「何か」が見つからないまま秋の気配に気圧されて日常に舞い戻ってしまう。 一回生のときも、二回生のときもそうだった。

    三度目の正直 or 二度あることは三度ある?

    できれば前者でいたかった。

    —–

    ぼろぼろになったタイル張りの階段を降りると、待ち合わせ場所の喫茶店があった。 テーブルは5卓ほどで、壁には煤けたポスターが貼ってある。

    先客が一人、競馬新聞を赤鉛筆で彩る、闇落ちした宮崎駿みたいな風貌の男だ。

    「ああ、君か、どうぞこっちへ」

    駿が僕に気づき、赤鉛筆を握りしめた手を大きく挙げる。 不安と好奇心が綯い交ぜになった。

    「聞いてるよ、お小遣い稼ぎしたいんだってね。」

    そう、僕の冒険は「バイト」だった。 文芸サークルの先輩にスズキさんという、やたらといろいろなバイトをしているひとがいて、 その人に「冒険」のことを相談したところ駿を紹介されたというわけだ。

    「即日希望ということだけど」 「はい、できれば」

    そんなやりとりをいくつかしたあと、駿はパンパンになった革のバッグから1枚の書類を取り出した。

    「じゃあ、ここ、契約書。内容は、聞いてる?」 「ビデオ撮影ということだけ。」

    駿の目が、サングラス越しに一瞬曇る。

    「あ、でも、大丈夫です。何でもします。」

    駿はまあいいやという表情で契約書へのサインを促した。

    —–

    サインを終えると僕はタクシーに乗せられ、 工場外の近くにある寂れた雑居ビルへと連れて行かれた。 サビと苔だらけで、廊下の蛍光灯もまばらに点滅している。

    駿に導かれ、雑居ビルの一室に入ると、そこはどうも様相が違った。 壁は白い布で覆われ、いくつか照明が焚かれていて、部屋の雰囲気は明るい。

    真ん中にはセットのようなものがある。 色とりどりのパーテーション、花瓶や黒板などの小道具―――そして、ベッドとカメラ。 2~3人の人が作業を止め、一瞬こちらを見て、また作業に戻った。

    「ベッドの上に衣装があるからここで着替えて。」

    ベッドに目をやると、確かに衣装が置かれていた。 白いカッターシャツ、グレーのカーディガン、チェックのスカート、ニーソックス、そして紐パンツ。 どう考えたって女性モノだった。

    「あの、衣装違うと思うんですが・・・」

    そう駿に告げると、駿はじっとこちらを見つめ、ほのかに口元を緩めながら

    「大丈夫、間違ってない。似合うと思うよ。」

    といった。

    —–

    言われるがままに着替え、ベッドの縁に座る。 華奢なせいか服のサイズは驚くほどぴったりだった。 股の間がすーすーするし、剃ってないスネ毛が気になる。 自然と内股になり、猫背がさらに丸くなった。

    しばらくすると、駿が一人の男を連れてやってきた。 背は自分よりちょっと高いくらいで、すらりとした程よい筋肉のついている、 いかにも好青年という男性だった。 羽織っていたバスローブを脱ぎ、パンツ一枚になって僕の横に座る。 どう考えたって、そういう状況だ。

    「じゃあ、すなお君、顔あげて!」

    駿の声でパニックから我に返った。 慌てて顔を上げると煌々と灯る照明の前で、2台のカメラが僕を見つめていた。

    「かわいいね」

    今度は好青年の方を見た。 目鼻立ちの整ったきれいな顔の男だったが、目の奥はどことなく光がなかった。

    「よく似合ってるよ。細いから全然違和感ないね。  後ろから見たらほんとに女性みたいだよ。」

    彼はいつの間にか、僕の手を握っていたらしい。 僕は何も言えずうつむいてしまった。

    「こっち向いて」

    好青年が僕の長い髪を掻き上げる。 目に飛び込んできた彼の姿は、いつの間にかもうすぐそこだった。 彼はゆっくりと僕の髪を2~3度撫で、そのままの流れで後頭部に手をやる。

    「んっ――――――――――――。」

    気づいたら、受け入れていた。 彼は、ゆっくりと僕に近づき、顔を傾け、そして唇を重ねてきた。 「動けなかった」というよりは、「動かなかった」のかもしれない。 彼の綺麗な、でもはっきりとした意志のある瞳を見て、僕はもう磔にされた気分だった。

    彼の唇は嘘みたいに柔らかくて、気持ちよかった。 気付いたら僕の唇は火にかけられたハマグリのように少しずつゆっくりと開いていった。

    開いたワレメに舌先が滑り込んだ。 唇と同様柔らかい唇が、口腔内全体を丁寧に愛撫する。

    舌先のキス、舌と舌のレスリング、 上の歯、下の歯、前歯、奥歯、上の歯、下の歯、前歯、奥歯…。

    彼の舌先一つで「犯される」という感覚を教え込まれた僕は、 少しだけ残っていた「抵抗感」とか「羞恥心」といったものを粉々に砕かれ、 脱力した体の中に快楽という麻薬が湧き上がるのを感じていた。

    不意に彼が胸を弄り始め、指先が乳首に触れた。 声を出さずにはいられなかった。 これまで乳首なんて触ってもくすぐったいだけの器官だと思っていたのに、 キスをしながら触られるだけで身体が震え、逆立つような感覚が全身に走った。 感じる、ということはこういうことなんだと、またしても思い知らされた。

    唇が離れると、少し糸が引いていた。 それはもしかしたら、僕の未練の糸だったのかもしれない。

    彼と目が合う。 彼がもう一度キスをする。 今度は、軽く触れるだけの簡単なキス。 そしてそのまま押し倒された。 頭の中でスピッツの『俺のすべて』が鳴り止まない。

    抵抗なんて、もうしない。 そもそも僕はこうなることを全く予期できなかったわけじゃない。 心のなかでそうじゃないかと思いながら、それでもこの場所にやってきたのだ。

    「エロいね」

    青年が僕の腰骨に触れた。 もはやどこもかしこも性感帯に成り下がっていた。 涙目で、彼を見つめる。 目の奥に光はなくて、口元は笑っているけどどこか歪んでいる。 少しずつ、彼の化けの皮が剥がれてきた。

    彼の手が腰骨からするすると膝のあたりまで下がり、スカートを引き連れて戻る。 チェックの布切れの隙間から、薄紫の布切れが見切れる。

    わかってはいたけど、勃っていた。 恐ろしいくらい勃起していた。 あまりにも勃起しすぎて、小さな布切れはパンツとしての意味をなしておらず、 蝶々結びした紐が張力で今にも解けそうになっていた。 もちろん、局部はモロチンだった。

    「でっか・・・。」

    青年の言葉が耳に届くたび、さっきの快楽の余韻が微弱電流のように身体を刺激する。

    「こんな華奢な身体なのに、こんなに大きいんだ」

    青年の太い指が紐と肌の間に滑り込む。 彼はゆっくり太ももにキスをして、そしてパンツの紐を咥えはじめた。 さっきまで僕の口を犯し、快楽を植え付けたあの唇が、 今度は僕の最後の牙城を崩そうとしている。

    紐が引っ張られ、そして、解けた。 その瞬間、あそこは解き放たれたドラゴンのように一瞬で跳ね上がった。 亀頭はぬらぬらと我慢汁で濡れている。

    「舐めて、いいかい――――――。」

    —————————

    「あのさ」

    鈴木先輩が紙束を机の上に無造作に投げる。

    「なんで僕が女衒やってるわけ?」

    先輩が飲みかけのサイダーを少し飲む。 僕は先輩が読み終わった原稿を束ねながら、

    「女衒じゃないでしょ、僕は女じゃないですし。  で、どうですか、僕の作品。まだ途中ですけど」

    と質問した。 先輩は少し考え、

    「別にキャラ物でもない自分が主人公のBL作品を誰が買うと思う?  てか女装趣味とかあったの?」

    と答えた。 そして、飲みかけのサイダーをまたしても少し飲み、「まぁ、ちょっと興奮したけど。」と付け加えた。

    僕の名前はすなお。 B大学の文芸サークルに所属する3回生だ。

    僕は「ちょっとしたお小遣い稼ぎ」をするため、BL本を書いてコミケで売ろうと考えた。 夏休みに構想を練り、書き出しの感想をもらおうと鈴木先輩を呼び出したのだ。

    「僕に女装趣味とかあったら、先輩どうします?」 「どうもしないよ、別に。」 「でもさっき『興奮する』って」 「それとこれとは別だよ。というか、すなおってこんな経験あったの?童貞にしか見えないけど。」

    図星だった。

    「慧眼ですね、童貞です。」

    そう応えると、先輩は満面の笑顔で

    「だと思った。じゃ、食堂行きましょ、お腹減ってるの!」

    といって振り返り、教室をあとにした。

    ほのかに香るサイダーの匂いと、先輩の笑顔の残像、 揺れた長い髪の一筋一筋に乱反射する夕陽が眩しい。

    先輩を呼び出したのは、単に感想を貰いたいだけじゃなかった。

    「待ってください!」

    僕は慌てて先輩の後を追う。 解き放たれたドラゴンの鼓動をかすかに感じながら――――――。

    —————————

    この物語はほぼフィクションです。 すなおはドラゴンを召喚できません!

    ——

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  • すなお

    桃オナニーをしてきました。 何を言ってるかわからないと思いますが、僕にもさっぱりわかりません。

    ある日、私のもとにTwitterで一通のメッセージが届きました。 お相手は何度か利用して頂いてる方です。

    「桃オナニーを、してほしい」

    桃オナニーというのは、とある映画に登場する名シーンで、 こじらせた少年が熟した桃をほじり、種を取り、それをオナホ代わりにして射精する。 その後、彼が捨てた桃をこっそり見ていた別の少年が食べる、というものだそうです。

    下記のURLも同時に送られてきました。 https://i-d.vice.com/jp/article/43pywb/i-tried-the-call-me-by-your-name-peach-scene-and-it-was-amazing

    「いろんな事ができますよ」ということを公言してるので、 これまでにもいろんなリクエストが来たことがあります。 拘束+首輪、セルフ亀甲縛り、女装オナホ、などなど。 しかし、桃オナニーは予想の斜め上、いや、はるか次元の違うところを行ってました。 はっきりいって、ぶっとんでいる。この僕でも聞いたことがない。

    4分後にこう返事をしました。

    「リクエストにはお応えしますが、痒くなりませんかね?」

    あっさり受け入れてるーーーー!!!!!

    好奇心が勝ってしまいました。 終わったら相手が食べるみたいだし、桃はお尻に似てるし、 熟したら気持ちいいかもしれないし。

    その昔、これまた好奇心で剃った陰毛で山芋をすりおろせるか実験したことがあって(結論は、おろせる)、 その時むちゃくちゃ痒くなったのでそれだけが気がかりでした。 上記URLのレポートでは痒くなったという報告はなかったようなの安心して進めます。

     

    前日に桃の写真が送られてきました。 僕は、明日、こいつを、・・・・犯る!!

    当日、満を持して桃と対峙しました。 少しざらついた桃を、ゆっくりと愛撫します。

     

    最初は当たり障りのない部分から、そしてゆっくりと谷間の部分へと指をやります。

     

    割れ目を何度何度もなぞり、ゆっくりと焦らします。

     

    しばらくすると、しっとりとしてきたのがわかりました。

     

    僕はグッと力を入れ、中に指をズブズブと挿入します。

     

    中はしっかりと熟れていて、堪らず汁が溢れ出てきます。

     

    「エロ・・・」

     

    僕は思わずそうささやきました。

     

    ゆっくりと指を奥にやっていくと、中に硬い物がありました。

     

    僕はそれを指で弄び、まわりから慎重に攻めました。

     

    穴からは液体が溢れてきて、僕の指も胸も甘い匂いでいっぱいになりました。

     

    しばらくして硬い物が取れ、いよいよ挿入するときがきました。

     

    ポッカリと空いた穴から熟れてぐちゃぐちゃになった中身が見えており、

     

    僕のマスターソードもしっかりそのエロさに応えていました。

     

    そして・・・・・挿入・・・・・・

     

     

     

     

    冷たっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!

     

     

     

    桃の中身は、ひんやり冷たかった。 僕は少しだけ我に返りました。

    肝心の中身はというと、思ったよりは食物繊維がまとわりつく感覚が気持ちいいものの、 熟れが足りず、もちろん締め付けるわけでもない。 桃ですぐにいっちゃった映画の彼は、すごい早漏だったんだな…と改めて思い知らされました。

    以上で桃オナレポートは終わりです。

    甘やかしイチャラブ添い寝プレイから桃オナニーまで 幅広く対応できる「すなお」と遊べるのは萬天堂だけ!!

    ——

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  • すなお

    夜が好きです。

     

    部屋に入ってくる雑音の数は昼間とそう変わらないはずなのに、

    少しだけ昼間より深い静寂を纏っていて、

    換気扇や空気清浄機の排気音が却ってその静けさを引き立てています。

    電気を消しても真っ暗にはならず、どこかしこでパイロットランプが光る部屋の中、

    目を閉じて沈思黙考に沈みます。

     

    夜は、少しだけ、昼より自由な気がします。

    昔はよく夜に負けそうになって、早く朝がくることを願ったりもしましたが、

    少し大人になった今では夜の残酷さを楽しむくらいの余裕はあります。

     

    深夜に散歩するのも好きです。

    街は、決して漆黒の闇という訳ではありませんが、

    それでもやはり昏く、人の姿かたちを曖昧にします。

    夜に溶けながら歩く人達とすれ違うたびに、

    境界線の曖昧な自分の姿を想像して、少し安心します。

     

    夜はとても優しい存在です。

    いまや、僕にとっては飽くまでも安息の地なのです。

    眠ってしまうには勿体ないくらい素敵で

    だからいつも少しだけ寝不足です。

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  • すなお

    すなおです。

    セラピストを始めてからずっとTwitterをしています。

    Tweets by mantendo_SunaOh

    写メ日記のようにまとまったことは書いてませんが、 日々思ったことなどを結構頻繁に綴っています。

    少し前から質問箱を始めたところ、最初から大きく路線を間違えてしまい、 今では大喜利大会の様相を呈しております。 ふざけすぎて、ごめんなさい。

    さて。

    質問箱などをしていると、よく 「すなおってどういうプレイが好きなの」と聞かれます。

    大体のことを平均以上でできるというのが自分の強みだと思っていますし、 ひとつのことをアピールしすぎて、それに一致しない人が離れていくのも悲しいと思っているのですが、 少しくらいは皆さんの選択の一助となるよう、 好きなことをツラツラと挙げてみたいと思います。

    SかMか。よく聞かれます。

    どちらも好きです。

    最高に好きなプレイは、はじめに女性から散々責められたあとにS転し、 それまでの雪辱を一気に晴らす大逆転プレイです。

    責められる側としては、局部はもちろんアナルや乳首を責められるのも好きです。 結構、声を出して喘いでしまうので、恥ずかしがってしまいます。 言葉で責められるのも好きですが、痛いのと苦しいのはあまり好きではありません。

    そこからSに転じます。よくもやってくれたな、という感じです。 手を交差させて押さえつけ動けなくするのも好きですが、何かで縛るのも好きです。

    恥じらいの表情がみえたら、あらゆる形で辱めると思います。 女性が照れたり恥ずかしがったりしているときの表情は花丸が幾つあっても足りません。

    苦悶に歪む表情だったら、少しハードに痛めつけるかもしれません。 叩いたり、噛んだり、腹パンしたりするのも好きです。 NGがあれば、あらかじめ出しておいてくださいね。

    道具はあまり使いませんが、たくさん知ってます。 SM系でいえば、目隠し、手錠、首輪は鉄板で好きです。 付けるのも、付けられるのも。 被虐が好きな方なら鞭を振るうのも好きです。 楽しそうな顔してると思います。

    舐めるのも好きです。 耳、首筋、手の指・足の指など、色々なところを舐めます。

    舐められるのも好きです。 耳よりも、首筋を舐められるのが好きです。

    申し訳程度ですが縛ることもできます。 一人亀甲縛りができます。 一人亀甲縛りをオプションに指定した方、今までに二人いました。 お客様に恵まれています。

    コスプレが好きです。 してもらうのも好きだし、自分がするのも好きです。 異性装も好きです。 メイドさんのドエロいマッサージ受けてみませんか?

    本当は寝取り・寝取られが好きなので、カップル利用やダブルセラピも体験してみたいです。 いい顔でちゃーんと寝取ります。 ダブルセラピは、相手のセラピストさんがどんな方かにもよりますが、 できれば相手セラピを物理的に食いに行く・・・とは言わないまでも 唇くらいは奪うつもりで望みたいと思います。 殴られたら、どうしよう。

    あなたが拗れていれば拗れているほど、僕はきっと楽しんで施術できると思います。 もちろん、基本的なプレイ(マッサージ、パウダー、性感)も、しっかりさせていただきます。

    Lv.1プレイヤーからLv.99プレイヤーまで、ぜひともご賞味あれ。

    すなおでした。

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  • すなお

     

    性交中学校女風セラピ部。

    全セラ3連覇を誇る超強豪校。

    その輝かしい歴史の中でも特に「最強」と呼ばれ、

    プラチナランカーに相応しい10年に1人の天才が5人同時にいた世代は

    「キセキの世代」と呼ばれている。

     

    が、「キセキの世代」には奇妙な噂があった。

    誰も知らない、試合記録も無い、にもかかわらず、

    天才5人が一目置いていた選手がもう1人、

    「幻の6人目」がいたと。

     

     

     

    ・赤司

    エンペラーアイで客の反応や表情を隅々まで観察し、先読みしてイかせることができる。

     

    ・青峰

    ものすごいスピードの手マン。つまりガシマン。

     

    ・緑間

    占いの結果がいい日しか出勤しない。

    射精距離が異常に長い。

     

    ・紫原

    客をベッドから吹き飛ばす。

     

    ・黄瀬

    他のセラピの技術を丸パクリする。

     

    ・黒子

    施術後も相手の印象に残らない。

     

     

     

    結論…赤司様以外全員ダメ。

     

     

    (ファンの方ごめんなさい。ちなみに私は緑間が好きです。)

     

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  • すなお

     

    ※この日記はご本人様のご承諾及びご要望を受け掲載しております。

    ご本人様に無許可で掲載しているわけではありませんのでご理解ください。

     

     

    先日、デートコースのお客様がいらっしゃいました。

     

    男性経験がなく、当然女風も初めて。

    利用に不安があるので、あらかじめ直接お話だけでも伺いたいのでデートコースを利用した、とのことでした。

     

    お客様は30代の方でした。

    処女であるという事実を知っているのはごくごく僅かな古い友人のみ。

    新しく出会う人にはなかなか本当のことが言えず、偽りの交際歴などを話しているとのことでした。

    このまま結婚もせずにずっと独りで生きていこうと思うこともあれば、

    もしいい人が現れた時にこのコンプレックスのせいで機会を逃すかもしれないという不安もあり、

    ひとりで悶々とした思いを抱えていたそうです。

     

    ある時、一念発起してマッチングアプリに手を出しますが、やはり様々なリスクを考えると二の足を踏んでしまっていました。

    そんな時に、前述の友人から女風の存在を知り、今回の予約に繋がったとのことです。

     

    お話を聞いて、まずは簡単に女風の施術の流れをご説明させていただきました。

    本番ができないことは理解されていましたが、その上で次のようなお話をさせていただきました。

     

    僕自身も童貞をこじらせていた人間ですし、周りにもそういう人がたくさんいるので共感するのですが、

    童貞や処女はこじらせてしまうとなかなか厄介なモノです。

    現状、童貞・処女であることがあまりいい状況でないことを理解していたとしても、

    一方で未経験であることを美化したり、自分に言い訳してなかなか前に進めなくなる負のループに陥ってしまいます

    童貞・処女=悪いとは思いませんが、それがコンプレックスや負の感情につながっているなら、もがくべきだと思います。

     

    マッチングアプリは確かに危険も孕んでいますが、事件に巻き込まれるリスクは母数の割には低いと思っています。

    ただ、「良い処女卒」を迎えられるかは別問題で、そういう意味でのリスクは大きいかもしれません。

    その点、女風は、お金はかかりますが一定の安心感はあると思います。

    口コミなどをみれば人に対する評価もある程度はわかるでしょう。

    お店を通すので後腐れもありませんし、もちろん接点がないので身近な人にバレるリスクも少なくありません。

    選択肢としては良いように思います。

     

    女風を利用して、何かが劇的に変わるかもしれないし、何も変わらないかもしれない。

    それはわかりません。

    でも、そういうチャレンジを経たのであれば、何も変わらなかったとしてもそれは進歩だと言えます。

    何もしないで何も変わらないのは停滞です。

    停滞してもやもやが続くよりは、マッチングアプリでも女風でもどちらでも良いと思うのですが、

    チャレンジは大事だと思います。

     

    男性の場合は風俗が身近なので、そういう意味では安全に性経験がしやすい環境にあります。

    一方、女性の場合、男性からの誘いは逆に比べて多いので性経験自体の機会は多いと言えますが、様々なリスクと隣り合わせでもあります。

    「安全に遊ぶ場」として女風の存在は貴重ですし、そこで男性に対する自信や正しい知識を身につけることによって、

    それ以外の場での男性に対する向き合い方も変わると思います。

     

    このようなお話をしたところ、お客様は

    「なかなか身近にそういう話をできる人がおらず、全く知らない人だからこそ相談できた。スッキリした。」

    と、憑き物が落ちたような顔でお話しされていました。

     

    確かに、女性は男性に比べてそういうお話をする場が少ないかもしれません。

    ましてコンプレックスの話になると尚更身近な人には話しにくいですし、

    かといって変なところで話すと様々なリスクを背負ってしまうことにもなりかねません。

    これは年齢を問わず問題となりうることですし、

    処女というだけでなく、性に関するあらゆる悩み(性癖とかレスとか)も同じかもしれません。

     

    そういう意味では、女風という場は、単に快楽を得るだけでなくカウンセリングの機会であるかもしれません。

    僕はデートコースの存在意義についてちょっと疑問に思ってたところがあるのですが、

    こういう性の悩みに関するカウンセリングには使えるんじゃないかな?と思いました。

     

    最後に、お客様からは施術の予約もしたいと言っていただき、

    「カウンセラーになれるんじゃない?」というお墨付きもいただき、

    デートという名のカウンセリングは終了。

    色々と考えさせられる、非常に濃密な時間を過ごせました。

     

     

    個人的に、男女の格差が少しずつフラットになっていく中で、女風はその存在意義が大きくなっていくと思っています。

    将来的には女性も男性と同じように、仕事帰りに一発女風をカマしたり、先輩に連れられて後輩が女風で男を学んだり、

    そういう性に遠ざかっている人が身近に性を取り戻すことが出来る存在になれば良いなと思っています。

     

     

    最後に、今回のお話を日記に書いてもいいか提案したところ、

    「是非書いて欲しい!

    誰にも助けを求められず悩み彷徨っている女性は多いと思うので、そういう人に少しでも伝えて欲しい」

    と背中を強く押してくださったお客様に感謝の意を表しまして、今回の日記を締めくくりたいと思います。

     

    性や性癖に関するお悩みをお抱えの皆様、ぜひセックスカウンセラー・すなおをご利用ください(一気に胡散臭い)。

     

    以上、すなおでした。

     

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  • すなお

    「『うさぎとかめ』ってあるじゃないですか。 あれは実は、セックスの教訓を描いた昔話なんです。」

    民俗学の国内権威にして昔話研究会の亀田萬太郎博士はそう主張する。

    「『うさぎとかめ』の正確な成立年代はわかっていませんが、 平安初期には成立していたといわれています。 当時は学校もなければ、本のようなものもない時代。 人々の情報共有の手段は、もっぱら口伝えでした。 そんな時代背景にあって、学の有る無しに関わらず 教訓を伝えることができたのが『昔話』なのです。」

    博士はおそらく、同じ説明を何度も学生たちにしたのだろう。 一切の淀みなくすらすらと口をつく説明は、博物館の説明音声を聞いているかのようだった。

    「ですから、『昔話』には生きるための知恵がふんだんに含まれています。 とりわけこの『うさぎとかめ』は、男性が女性とのセックスに失敗しないように書かれたものなのです。 例えばうさぎは最初にサッサと走ってしまいますが、 一方で亀はゆっくり歩むことで最終的には先にフィニッシュしています。 つまり、これはガシガシと雑な手マンをしても女性をイかせることはできない。 亀のように丁寧にやれ、ということなのです。」

    亀田博士は中指と薬指をくっつけ、軽く折り曲げて見せながらそう説明した。 二本指派らしい。

    「うさぎが途中で寝てしまうシーンも教訓の一つです。 サッサと走って、イってないのに寝る…これは最低の自己チュー男を表しています。 一方で亀はゆっくりと的確に動き続けます。」

    熱弁する博士の表情は、一層の険しさを増した…かに思えたが、何やら様子がおかしい。

    「ゆっくりと、的確に動き続ける亀 ……えっち………ですよね………。」

    亀田博士の目がとろんとしはじめた。 今にもズボンを脱ぎそうだ。

    「きっと……大きな亀なんだと………思います……。」

    博士は生唾を飲み、スーツの股間に手を伸ばし始めた。 覚束ない目線で、涎をこぼしはじめた。 妄想の世界に入り込んだようだ。これはヤバい。

    「!!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!????」

    気づいたら博士はイきはじめた。 脳イキという奴かもしれない。 これはダメだ。

    足元に落ちていた亀田博士の著作『うさぎとかめに学ぶ性の知識』を拝借することにして、 僕はさよならも告げず、亀田博士の研究室を後にした。

     

     

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  • すなお

    「もしもーし」 「あ、すなおです・・・今終わりました・・・」 「おつかれさまー」

    のんきな事務局の声が耳元を抜ける。 自分の心境とあまりに真反対の声に、思わず溜め息を零しそうになる。

    僕はすなお。駆け出しの女風セラピストだ。

    「女風」というのは「女性向け風俗」のことで、通常の風俗とは逆に 男性が女性に対価を貰う代わりに性的なサービスをすることだ。 最近、雑誌やYoutubeでも取り上げられる機会が増え、にわかに認知度が向上している。

    かくいう僕も、1年ほど前に存在を知った。最初はなんだか怪しいと思っていたが、 大手はキャスト数や実績も多数あり、身近に「利用した」という人も増え始めたことで、 ようやく女性向け風俗に対する偏見を排除することが出来た。

    と、同時に、セラピストという職業に興味が出てきた。 一体どういうことをするのか、どういう人が来るのか、性行為が上手くなるのか? 一度好奇心が沸くと、止まらない性格だ。 人生で一度くらいそういう経験をしてみてもいいだろう。 そう思って僕は大手女風店に応募し、面接や講習を経て何とかセラピストに登録する ことが出来た。

    そして今日は2人目のお客様に接客をした。 結論から言えば、大失敗だった。

    ホテルに入った瞬間から嫌な予感はしていた。 案の定、トークは滑るし、歯ブラシの準備は忘れるし、バスタオルは使い切ってしまうし、 相手の入浴中に電気を消してしまうし…。 お風呂場から出てきたときに「どうも、パンツマンでーす!」と キャラにもない一発ギャグをかましたのが致命的にダメだった。 そんな状況で雰囲気づくりもクソもない。 メンタルがズタボロのまま挑んだ施術は、短すぎるマッサージと酷すぎる手マンのコンボ。 焦りに焦って丁寧さを欠いた。

    そんなこんなで、施術の終盤ごろから、雰囲気は最悪だった。 無言でシャワーを浴び、必要最低限の会話しかできなかった。 少しでもフォローをしようと考えたが、パンツマンの呪いが重く圧し掛かり、上手い返しが見つからない。

    「メンバーズ、カードヲ、オイレクダサイ!」

    自動精算機がお金を飲み込んでいく姿を二人で無言で眺めていた。 当然、別れ際も酷かった。 「また今度」の一言もないまま、駅へと向かう彼女を見送った。

    僕は溜め息をこらえ、通話終了のボタンを手にやった。

    気付いたらさっきまでいた「ホテル と、いうわけで」に戻っていた。

    何が起こったのか、さっぱりわからない。 呆然とスマホに目をやると、時間は16時20分…僕がちょうど「開始の連絡」を入れた時間だった。

    「戻って…る……?」

    アニメ好きならだれでも聞いたことがある、「タイムリープ」というやつだ。 一体全体、なんでこんなことになったかわからなかった。 バスルームから、シャワーの水が床を叩く音が聞こえて、僕は我に返った。 そうだ、仕事だ、仕事をしなければ。

    よくわからないが、時間が「戻って」しまった。 これはもしかしたら、神様が僕に与えてくれたチャンスかもしれない。 僕は、とにかくベッドメイキングと、雰囲気作りの照明設定を急いだ。 今度はバスルームの電気を間違って消したりしない。 それから忘れていた歯ブラシの準備をこっそりして、施術道具も準備した。 滑ったトークの挽回はできないが、それ以外の準備は完璧だろう。

    彼女がバスルームから出てきたので、入れ替わりでシャワーに入った。 パンツマンはもう、引退だ。 僕は心なしか余裕をもって施術に挑むことが出来た。

    マッサージから性感マッサージへ、入念に、丁寧に施術する。 一発ギャグで滑ったりしなかったからか、心に余裕があり、 講習のことを思い出しながら施術することが出来た。 1回目と比べると、彼女の反応は明らかに違う。完璧だ。 そのまま手マン、そしてクンニへと移行する。 すべてが思った通りに上手くいった。リベンジ成功だ。

    施術後の会話もそこそこ盛り上がった。 さすがに一朝一夕にはトーク力は上がらないが、 彼女が「西洋の悪魔に詳しい」という変な情報も得ることが出来た。

    「メンバーズ、カードヲ、オイレクダサイ!」

    自動精算機に飲み込まれるお金をじっと見つめる。 さっきより心なしか、飲み込まれていくまでの時間が早い気がした。

    別れの時が来た。 僕は今度は自信をもって、「じゃあ、またね」ということが出来た。 彼女は少し微笑んでいった。「じゃあね。」

    彼女の姿が見えなくなるのを確認し、僕は事務局へ終了の電話を入れた。

    「もしもーし」 「あ、すなおです!今終わりました!!」 「おつかれさまー」

    今度は1回目とは違う。元気いっぱいに終了連絡をした。 通話終了のボタンを押し、顔を上げた。 そこはまた「ホテル と、いうわけで」だった。

    状況の理解が出来なかった。 普通、アニメのタイムリープ物は、「成功したらタイムリープを脱出できる」のがセオリーだ。 それなのに脱出できていない。 考えられるのは2つ。

    ①まだ成功していない

    ②永久にタイムリープし続けるパターン

    ②の可能性は、考えたくなかった。 浴室から、シャワーの音が聞こえる。 考えている暇はない。僕はまた、ベッドメイキングと照明設定に取り掛かった。

    3回目の施術は、2回目とほとんど大差なかった。 相手がシャワールームに入ったときに西洋の悪魔について少し調べておくことが出来たので、 最後のトークで一盛り上がりできたくらいだった。 彼女の「じゃあね。」を見送って、事務局に終了の電話を入れる。 これで終わらなければ…僕はどうなる?

    「もしもーし」 「すなおです、今終わりました」 「おつかれさまー」

    大事なのは、ここからだ。 目を閉じて通話終了のボタンを押す。 そしてゆっくりと目を見開いた。

    またしてもホテル「と、いうわけで」、だった。 シャワーの音が聞こえている。 ザァザァと鳴り響くシャワーの音は、心のざわめく音にも聞こえた。

    でも、ここで終わるわけにはいかなかった。 もしかしたらまだ回収していないフラグがあるのかもしれない。 僕は慣れた手つきでベッドメイキングと照明の調整作業に入った。

    そこから、僕は4回ほど同じような施術を繰り返した。 その中で気付いたことが、いくつかある。 1つ目は、タイムリープすると体力は元に戻っているということ。 2つ目は、彼女の表情はわかりづらいが、よくよく見ると 喜んでいるときとそうでないときで眉の高さが変わるということ。 そして、3つ目。 最後の別れ際の「じゃあね」の時は、眉の高さが変わっていない、ということ。 彼女を喜ばせることがミッションのこのタイムリープにおいて、 僕はまだまだフラグを回収出来ていなかった、ということだ。

    失意のままに8回目の施術が始まった。 マッサージまではスムーズで、そこから性感へと移行する。問題はここからだ。

    施術をしている途中、不意に彼女の肩を見た。 本当に偶然の所作だったが、そこで初めて彼女が「内ももが弱い」ことが分かった。 そこで、ゆっくりと、重点的に内ももを攻めた。 するとどうだろう、鍵のかかった扉が開くかのように、彼女の股も自然と開いていった。

    そこではじめて気づいた。 よく考えればこの数回、僕が見ていたのは「彼女」ではなかった。 講師に言われたことを言われたままやる、施術マシーンだった。 いやいや、講師の方が悪いんじゃない。 講師の方も、「相手のリアクションをよく見なさい」と言っていたはずだ。 一番大事なポイントを、僕は今の今までやらないでいたのだ。

    そこからは、相手のリアクションをよく見るようにした。 そして、8回目の施術が終わったのち、あることに気づいた。 彼女は終わった後、すこし恥ずかしそうにしながらも、布団越しに僕の股間を触ろうとしていたのだ。 もしかして、と思い、「触りますか?」と尋ねた。 彼女は眉を高く上げながら、「いいんですか」と問い返した。

    解けてみれば、何のことはなかった。 彼女は「攻めたいタイプ」だったのだ。 そういえば、事前のトークでもそんなことを言っていたような気もする。 体力は戻っても記憶は戻らないので、事前のカウンセリングは遥か昔の記憶になってしまっていた。

    彼女の攻めは、すごかった。 ローションよりも大量の唾液にまみれた局部が、指の一つ一つに絶妙な力加減で刺激され、 舌全体が裏筋を這い、まだ作りかけの精子まで吸い取られそうになるぐらい搾り取られた。 僕がまさに「精魂尽き果て」ベッドに横たわっていると、彼女は「もうこれで終わりなの?」といって、 今度は乳首をまさぐり始めた。 押し寄せる快楽の波はまるで津波のよう。I know、おびえてる~、フ~。

    結局、時間いっぱい攻めに攻められた。 彼女は最初に見たときとは全く別人で、少し意地悪な顔をした、いかにもS女といった風に見えた。 そういえば、彼女の予約の時の名前は「サキュ・バス子」だった。 サキュバス…男の性を絞りつくす淫魔…。

    「メンバーズ、カードヲ、オイレクダサイ!」

    自動精算機の無機質な音声が流れる間も、バス子は「魔女狩り」について語っていた。

    バス子を駅まで見送る。帰路もバス子のテンションは高かった。 僕は心の中で、今日1日を思い返した。 最初はどうなることかと思ったが、最後はやっぱり楽しかった。 そして、大事なことを学んだ。 お客様にはいろいろな人がいる。攻められたい人もいれば、攻めたい人もいる。 マニュアル通りにするだけじゃない、ちゃんと相手を見ることが大事なんだ、と。

    遠くに見える夕陽は、アニメのエンディングを想起させた。 駅に着いた。いよいよ別れの時間。 僕は結局16時間以上一緒にいたバス子との別れがたまらなく惜しくなっていた。 改札に向かう彼女に向って、僕は言った。

    「じゃあ、またね。」

    バス子は振り返り、眉を高らかに上げて言った。

    「じゃあ、 ま た ね 。」

    これが答えだったんだ…。 神様は僕にそれを教えるために、このタイムリープを仕組んだんだ。 僕は本気でそう思った。

    「もしもーし」 「あ、すなおです。今終わりました。」 「おつかれさまー」

    事務局への終了報告が終わり、通話終了のマークに手をやる。 これで、終わり。

    そう思ったのも束の間、気付いたらまた「ホテル というわけで」にいた。

    ・・・

    結局、そのあと僕は5回ループした。 バス子には散々しごかれ、アナルをいじられ、なぜか持っていたエネマグラや ローションガーゼでボロボロになるまで攻められ続けた。 最後には僕もメス堕ちしていて、訳のわからない言葉で喘ぎまくっていた。 13回目の施術後、絶望する僕の顔を見下すバス子の顔は、まさに悪魔そのものだった。 多分、あのタイムリープは、神様が与えてくれたギフトなどではなくて、 淫魔が仕掛けた戯れに過ぎなかったのだと思う。

    ループから抜け出したとき、僕は思わず泣いた。 精子は枯れ果てたのに、涙は枯れることを知らなかった。 でも同時に、もう一度あの快楽を知りたいと思うようになり、 気付いたらAmazonでアナル用のローションを大量に買い込んでいた。

    ※この物語はフィクションです。すなおはアナル用のローションを持ってはいますが、 決してタイムリープしてわけでも、サキュバスに出会ったわけでもありません。

     

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