女性用風俗帝
康成 (やすなり)
写メ日記
一
白い天井にピントが合う。もう何度、行ったり来たりしただろうか。現実が遠い。でも今は現実にいる。
私の上に乗る男が私の目を見て微笑んだ。それと同時に男のペニスが私の子宮口を突く。一定のリズムで動き続けるそれに意識が奪われていく。
何かが来る。そう思ったとき、腰が跳ねる。そこが震源地であるように全身へと広がっていく。
気持ちいい。頭が蕩けていく。息が上がる。苦しくなって私の脇腹に添えてある男の腕を握ると男はにやっと笑って一際奥にペニスを擦り付けた。
正直そこからの記憶はない。もう快感以外の何も知覚できなくなっていた。
「じゃあまたな」
私をタクシーに乗せた静也は運転手に私の住所を告げてドアを閉めた。
では発車します、という運転手の声掛けに小さく返事をして外を眺める。繁華街を後にするタクシーの車窓からは酔った男女がもつれ合って騒いでいる。
山本静也は私の従兄弟で、近所に暮らしていた小さい頃はよく一緒に遊んでいた。私の母の妹の息子で私と年齢は同じだが、昔から優しく兄的な存在として私の近くにいた。
よく可愛がってくれた静也に一時期恋をしていたこともある。
しかし私が私立の小学校に上がった段階で引越しをしたために疎遠になってしまった。
久々に再会したのは祖父の葬儀だった。
子どもの頃はふっくらとした外見の静也だったが、大人になるとすらりと細く、適度に筋肉もついてスマートになっていた。
面食らった私に静也も「お、向日葵?めっちゃ綺麗になって」とにこやかに褒めてくれた。
軽口を叩く静也は昔の人懐っこさを失わずにいたようだった。また私への関わり方も昔と一緒だった。
葬儀後の酒席で静也は親戚のおじさん達にしこたま飲まされていた。しかし酒に強いようで顔を真っ赤にして泥酔するのはおじさん達の方であった。
酔い潰れたおじさん達をそれぞれタクシーに放り込むと、両親とは帰る方向の違う私は静也に促されて同じタクシーに乗り込んだ。
その日は思い出話に花を咲かせて家まで静也に送ってもらい、連絡先を交換して別れたが、後日いきなり食事に誘われたのだった。
タクシーを降りたときの静也の目の色が妙に艶っぽかったのが印象的であった。
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女性用風俗帝 関東・東京 性感マッサージ
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