こんばんは、春太です。

晩夏の天気は移り気で、洗濯に困ります。

最近は雨ばかりで少し陰鬱な気分ですが、

貴女はいかがお過ごしですか。

気圧の変化を過敏に感じる私としては、

偏頭痛に悩まされるお天気が続いています。

止まない雨はない、とよく言われますが、

私にとっては病まない雨はない、といった印象。

温帯に位置して雨が比較的多いこの国では、

雨を表す言葉がいくつも生まれました。

表現の豊かさは感性の豊かさに繋がっています。

今日は私の好きな雨に関する言葉をご紹介。

一つめは驟雨(しゅうう・はしりあめ)。

いわゆるにわか雨のことですが、

驟は馬を速く走らせる、という意味です。

古の人々の慌てて先を急ぐ姿が目に浮かびます。

二つめは天泣(てんきゅう)。

いわゆる天気雨、晴れた日に涙のように降る雨です。

雲もないのに落ちる滴を、そう表現します。

狐の嫁入り、なんて粋な言い方もありますね。

最後は少し趣向を変えてみて、ペトリコール。

これは雨の後に匂い立つ土の香りのことで、

ギリシャ語で石の真髄を指す言葉だそうです。

名付けたのが鉱物学者というのも素敵です。

雨の日は確かに心が沈みます。

でも人はその雨に名前をつけて愛でることで、

自然と寄り添って生きてきたんですね。

現代人が見習うべき処世術だと思います。

今の息苦しい生活は終わりが見えません。

不満は尽きないし、文句を言えばきりがない。

それはまるで止まない雨のようです。

心は水没し、輝きは失われてしまいそうで。

それでもいつか雨は上がると信じ、

心に太陽を持って笑っていましょうね。

それまで私が傘を差し出すので、

貴女が隣に並んでくれたら幸いです。